ジェネレーションギャップとその背景
こんにちは。
青葉あまねです。
今回はこのジェネレーションギャップについて。
ジェネレーションギャップ(英: generation gap)あるいは世代のずれ(せだいのずれ、世代間のずれ)は、世代(時代)による文化、価値観、思想などの相違のこと。
ーWikipedia(日本語版)
とあるように、各世代(5年くらいの間隔?)での価値観の相違を言いますが、これはそれぞれの時代で、各世代が育った背景が異なることにより常識がずれていることに起因しているのでは?という疑問から。
よく聞くのは、
「最近の若者は!」
VS
「おっさんはこれだから……」
などといったお互いがお互いを貶しあうことばかり。確かに相手の時代が羨ましかったり、自分の常識に反することをされたりして腹が立ちます。普段生活していても、「どうしてこんな発想するのか」と思うことが多々あります。 ただ、これを相手の立場に立ってみると少し同情心も芽生えるのかなと思っています。
そこで、自分の世代(ポストさとり世代)と、僕たちともっとも価値観が合わない世代(団塊の世代)を比べてみます。
まず、自分たちの世代から。
- バブルが崩壊後生まれのため、不況しか知らない。(今が好景気と言われても理解できない)そのため、ものを親に買ってもらう習慣があまりなく、「我慢しなさい!」と常に抑圧されている傾向。
- 少子化がはじまり、ひとりっこが増え始めているが、まだまだ兄弟がいるところが多かった。(なので、今のように子どもに手厚い支援まではない)
- 受験戦争はそんなに激しくなく、ある程度勉強すればある程度のところにいくことができる。
- 阪神大震災前後生まれのため、人の暖かさを強調する環境で育っている。
- 不審者報道が過激にされていた時期で、外に出ることは常に危ない危ないと社会が過保護に育ててきた。
- ゆとり教育真っ盛りの時期に生まれているので、基本的に個性を大切にする。自分のやりたいことがないから不安。
- インターネットが当たり前で、携帯電話は中学生から使いこなしている。SNSも同様の時期に流行り始めるため、趣味に合わない人と付き合う必要性を感じない。
簡単に背景をあげるとこのような感じかなと。
で、対して、団塊の世代
- 戦後すぐくらいに生まれて、戦争を経験している親に育てられる。
- 第一次ベビーブームのため、ひとつのクラスに50〜60人くらいいた。
- 大学進学率は低く、高卒で働く人も多かった。就職時は高度経済成長の真っ只中で、集団就職をしている。
- 学生運動を経験し、安保闘争などに参加している。
- 企業にお金があったので、社宅が多く、またニュータウン建設も進んでいる。
- 教育は学齢期の画一化教育に加え、上意下達のトップダウン方式。年功序列の終身雇用が当たり前。
- 会社が人生の世代なので、他のコミュニティとのつながりが薄い。
と、こんな感じでしょうか。
まぁ、調べる過程で良くも悪くも正反対なんだなと認識できました。
そりゃ、価値観合わんわ!
ここで、団塊の世代に歩み寄ってみます。
- 親はかなりの個性を持った人や、0から1をつくっていった人ばかりな上、同級生の人数は今の倍から3倍近くいるので、個性をだすことは難しい!
- 金の卵とちやほやされる上に、マジョリティでもあるので、自分が社会をつくってきた!という自負ができてくる。
- 自分が努力すれば会社が認めてくれる上に、倒産する心配もないので、全力で会社に人生を捧げることができる。
- 現在会社をやめなければならないが、会社が倒産する上に、わけのわからない技術まで登場してきて不安。このまま引退してもいいのだろうか、いや、自分のアイデンティティでもあるこの会社で働きたい。
- 地域に出ても今までの上司がとりしきっているだけなので、別に地域でどうのこうのしたいとは思わない。引退してまでおべっか使いをするのはもうごめんだ。
と、まぁ、こうかくと少しは納得できる部分もあるわけです。
上の世代が不況にして、ゆとり教育もはじめて今の自分があるのに、なぜ自分たちのせいにされるのかわからない。気力もわかない。などといったこととも連動するのではないですかね。
基本的に、今の社会はみんな「不安」なんですよね。一億総不安。
そんな中でどう生きていけばいいか迷うのは当然というかなんというか。
僕たちは「今から」選択できますが、上の世代は選択肢がかなり限られます。
その点で、不安度はさらに高そうですよね。意外と僕たちよりも不安になってそうな……。
抱えている問題は「不安」なので、喧嘩せずに協力していきたいものです 笑
青葉あまね