学び続けることだけは諦めない

バブル崩壊後に生まれた若者視点で観る世の中。諦める教育を施されてきたが、学ぶことだけは諦めたくない。

書店の面白さ

 昔から本が好きで、本屋をみかけるとつい立ち寄ってしまう。大型書店から地方の個人経営の本屋さんまで様々。某南米のインターネット書店でここ数年は購入することも増えたが、最近は飽きてきている。それはなぜなのか少し考えてみた。

本屋に出向く理由

 これは本そのものが好きだから。本が並んでいるだけで癒やされるそんな感覚。本好きの方なら理解してくれると思う。最近の本はデザインもこっているのでそれを見るのも楽しみとなってきた。パラパラとめくり、お気に入りの本を探し出すあの時間が至高。本との出会いは人と同じで一期一会だと思っているので、その場で衝動買いしてしまうことも。

 また、本屋に行くことで、ニュースを新聞で得るときのような総覧性があることも大切だと思っている。自分の興味にかかわらず拾えるので、どんなことが世間で流行っているのか、トレンドを理解する手助けになる。本屋にも個性があり、どのような本をどのような配置で並べるか。また、どのような雰囲気でどのようなインテリアでコーディネートするかによっても本の見え方が変わってきて面白い。

 書店員さんのコメントはすごく好き。特に手書きのPOPやメッセージなど。あれをみれば心が癒やされるし、興味のない本でも手にとって見たくなるすごい効果がある。そこの店員さんがどんな思いで本を売っているかが伝わる場所が本屋だと思う。

 そして、なによりも本屋に行くと落ち着くというのがある。好きなものに囲まれているからというのはもちろんあるが、こちらから声をかけなければ話しかけてこない店員さん、ゆっくり静かなスペース、居心地の良い空間づくりへの配慮。様々なものが組み合わさってこその本屋なんだろうなと。また待ち合わせの場所として、時間を潰せるところもよい。

 インターネット書店になぜ飽きたのか

 ポチッとして買うことになぜ飽きたのか。とても便利でスムーズで、なおかつ安いことも多い。これ以上のないいいことが揃っているのだが、いかんせん無味乾燥なのだ。本がほしいというニーズには完璧に答えているが、本を購入するという行為から派生するものをすべて切り落としてしまっている。特に環境や情緒的な部分。

上にも書いたが、「落ち着く居場所」といった付随のお金にならない要素が削ぎ落とされてしまい、味気のないものになっていしまっている。だから、どうしても単調になってしまい飽きてしまう。

 また、立ち読みができないというのはかなりの欠点だと思う。ウェブ上でも中身を見ることができるが、「自分が見たい場所」「確認したい場所」の中は見れない。個人的には、気分でページを開いた場所で見て、確認し購入するというプロセスをとるので、中身がわからないというのは痛い。

 先ほど、人との出会いと同じと書いたが、会ってなんの話もせずにいきなりデートだの付き合ってだのしないのと同じで、本の著者と読むことで対話し、フィーリングに合うか、自分の欲しい情報を伝えてくれる人かどうかの見極めができることが大切だと思う。

こういった要素がかけてしまっているため、インターネット書店に飽きてしまったのかと感じる。

これから…。

それぞれの特色がある書店はもちろんのこと行き続けるが、逆にインターネット書店側もある程度開拓する必要があるのではないかと感じている。今までのように早く安く売るのではなく、付加価値をつけていき、そこで買わないと楽しくない経験を提供することができれば、オンラインで買うことにも意義がもたらされるのではないか。

そういった店舗を模索していきたい。